今日の1曲

【今日の1曲】 10-FEET 蜃気楼

今日紹介する邦ロックのおすすめ曲は京都出身の3人組ロックバンド、そして主催の京都大作戦は毎年動員4万人以上の大人気メジャーロックバンド10-FEETから「蜃気楼」です。

「蜃気楼」は2012年に発売された7th ALBUMthread」に収録されています。この「thread」はそれまでのアルバムと違ってゆっくりな曲が多く入っています。歌モノという静かな曲調で歌い上げる名曲が多く収録されているのが特徴です。また曲順にもこだわっていてライブのセットリストのように静と動を意識して曲順が決められています。

そんな「thread」の静かな曲の代表がこの「蜃気楼」です。10-FEETには数々の歌モノの名曲がありますが、その中でも人気が高くライブで欠かせない曲になっています。

アップテンポの激しい曲だけじゃない10-FEETの良さが詰まった「蜃気楼」を詳しく紹介します。

 

【収録CD】

ALBUM 20120919日発売 「thread

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【曲の特徴】

「蜃気楼」はゆっくりな曲で静かに歌い上げる歌モノの曲です。よくある邦ロックのイメージであるアップテンポの明るい曲や重低音が響く激しい曲とは違った特徴があります。

曲調はとてもシンプルで歌詞に集中できるような聞きやすさがあります。イントロのギターフレーズがおしゃれで弾いてみたくなるような心地よさがあります。そして構成もAメロ、Bメロ、サビというオーソドックスな作りになっています。2番までで終わるというのが少し変わっているポイントです。曲調も構成もしっかりと歌詞を聞かせようという意図がはっきりと見えてきます。

ここからは「蜃気楼」の歌詞について紹介します。「蜃気楼」では大人になっていくことで感じる寂しさや切なさが描かれているエモーショナルな曲です。そのエモさがよく表現されているのが歌い出しのフレーズとサビです。

『笑ってみても 泣いてみても あの頃の様な高揚も弱さも無くて 孤独ささえも肯定して強くなっちゃって カッコつけた背中は滑稽に言い訳こぼした』

という歌い出しのフレーズです。子供のときは素直に感情を爆発させてたのに、それが大人になってできなくなってくるのはどうしてだろうか。そんな自分を客観的に冷めた目で見ています。大人になるにつれていろんな感情が薄れていると感じたことがある人も多いんじゃないでしょうか。そのことに気づかされるのではないでしょうか。

『見失っても遠くに消えても 繰り返しの日々も表情の無い日も ああ 僕はぎこちない朝 また同じ夢を見ていた』

子どものころにあった感動や弱さなどの感情の変化。そして小さいころ持っていた夢や希望。それを大人になった今は失くしてしまったりわからなくなったりして変化のない毎日を過ごしているのではないでしょうか。しかし夢の中ではなくしてしまったと思っていた感情や希望をまだ見るかもしれません。心の奥には経験として今でも忘れずに残っているものです。いつまでも子どもの頃のころを忘れない大人になりたいというTAKUMAさんの気持ちが描かれているような気がします。

歌い出しやサビ以外のすべての歌詞が心に刺さるメッセージが詰まっています。ぜひ音源を聞いて素晴らしい歌詞を全身で感じてください。

 

【ライブでの楽しみ方】

「蜃気楼」は静かな曲でライブでも聞き入るタイプの曲ですが、盛り上がることも忘れないのが10-FEETのライブのよさです。「蜃気楼」では会場一体となって歌うことで盛り上がって楽しみます。AメロでNAOKIさんが歌う部分をみんなで歌います。10-FEETのお客さんはみんな歌詞を覚えているので、この時の声量や一体感がすごいです。

さらにたまにですがBメロをTAKUMAさんが歌ってといってお客さんに任せるときがあります。みんなの歌う声を聞いて笑顔になるTAKUMAさんの表情も必見です。

 

【おすすめポイント】

10-FEETのライブでは激しく飛んで歌って踊ってと暴れまわることが多いのが特徴ですが、その中で「蜃気楼」は静かな曲なのでしっかりと演奏やTAKUMAさんの歌を聞いて楽しんでください。「蜃気楼」の歌詞に共感して泣いている人もよく見かけます。中にはイントロで泣き始めている人もいるぐらいなので是非しっかりと聞き入ってみてください。

 

【MV】

 


 

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