今回は2月15日に行われた、PANのレコ発ツアーのライブレポートをお届けします。
【PANマンとは】
PANマンとは大阪府吹田市出身のロックバンドPANが行うワンマンライブの総称です。
【今回のPANマン】
今回は最新のリリースアルバム「ベスト盤゜2」のレコ発イベントです。PANは結成25周年を迎え、リリースされた楽曲は130曲以上あります。20周年の時に発売された「ベスト盤゜」の中に収録できなかった曲やそれ以降にできた曲を中心に、これまでのPANが詰まったベストアルバムが1月22日に発売されました。今回はそのベストアルバムのレコ発ツアーが、なんと一本だけ行われます。場所は地元大阪の心斎橋BIGCATで行われます。PANマン自体が久しぶりです。さらにPANにとってBIGCATでのPANマンは売り切ることができそうでできない鬼門であり目標のライブの一つです。今回は25周年、そしてレコ発1本勝負ということで、ファンのみんなは発表からずっと楽しみにしていました。
【ライブの事前情報】
物販
今回はツアーグッズの販売はなく、25周年記念のグッズが販売されます。25周年記念グッズはTシャツ、パーカー、タオルなどです。
ガチャ
今回物販コーナーに記念限定ガチャが設置されます。通常は缶バッジ2個とステッカーが2枚です。中当たり、小当たりではチェキがもらえます。大当たりはPANロゴTシャツがもらえます。1回500円なので気軽に楽しめます。
サノヨシユキさんによるイラスト描きます!キャンペーン
25周年グッズや前回の悲惨な戦いグッズなどのデザインしているデザイナーのサノヨシユキさん(HABIT DESIGN)が、PAN物販購入者に、その場でイラストを描いてプレゼントしてくれます。イラストはPANメンバーのキャラクターを4人の中から1人選んでペイントしてくれます。
【事前物販】
物販、ガチャ、イラストキャンペーンともに16:00からのスタートでした。15:30には下の階まで行列ができていました。今回はガチャ3回をしました。一緒に行った仲間はガチャ3回で、大当たりを引いていました。また、Tシャツを購入してイラストも描いてもらっていました。並んでいる間に周りを見ていると、ガチャで大当たりを出してる人がちらほら見えました。結構当たりやすかったのかもしれません。
【PANマンライブレポ】
整理券番号が50前後だったので、会場に入ったときには最前列は全て埋まっていました。そこで、上手側の真ん中あたりで見ることにしました。
開演時間になるといつもの登場SEが流れてPANのメンバーが登場しました。ゴッチとタツヤさんは白のTシャツ、ダイスケさんは黒のトレーナー、そして川さんはオシャレシャツでの登場。すぐに川さんが「今日はレコ発ツアーの初日。そしてレコ発ツアーのファイナル。初日でファイナル」と意気込みを叫んでの「初日ファイナル精神」からのスタート。このツアーでやるために作ったんじゃないかと思うぐらいにぴったりな曲での始まりにいきなりテンションが上がります。2曲目は「フリーダム」。サビから始まり、ずっとサビが続くように感じるこの曲。イントロからダイバーが次から次へと転がり続け、フロアはモッシュでぐちゃぐちゃに。続けて3曲目に「レモンKISS」。この曲はあまりライブでやらない曲ですが、「フリーダム」「ジャニーズソウル」などにひけをとらない、PANの中でもトップレベルの激しい曲で、PANファンの中でも人気がある曲です。イントロでファンはすぐに反応。一番盛り上がるサビが待ち遠しいようす。サビではまだ序盤なのに最高潮のテンションですごい熱気に包まれています。最近のPANは序盤に激しい曲を立て続けに持ってくることが多く、みんなもそれを待っているのが伝わってきます。「レモンKISS」が終わると川さんからの餃子コール&レスポンス。今日最初のコール&レスポンスにみんなは大声で応えます。そして4曲目に「ギョウザ食べチャイナ」。餃子の王将とコラボしたキャッチーなこの曲で会場が笑顔に包まれます。
ここで短いMCを挟みます。今日は川さんだけじゃなくゴッチもよくしゃべります。
5曲目は「Z好調」。いつもランキング上位に来る曲です。今日はみんなで叫ぶZ好調が一段と大きく聞こえます。そして6曲目に「カマス犬」。Bメロではみんな腕をあげて手を犬のかたちにしています。そしてサビでは「ワオーンワオーン」と歌います。7曲目は「TシャツGパン」。サビでは飛び跳ねながら「TシャツにGパンで」と歌います。今日もその服装で来ている人もたくさんいて、歌って跳んでる姿がキャッチーです。4曲続けてみんなで歌う系の楽しい曲が続きました。8曲目は「ベスト盤゜2」の初回限定盤についている「廃盤ベスト」の中から、「ぷっちん」です。この曲はPANが初めてだしたシングルに入っている曲です。古参のファンは一気に盛り上がります。続けて9曲目も「廃盤ベスト」から「やってのけろ」。この曲は初めてのアルバム収録された曲です。いわゆるレア曲が続き会場は大盛り上がり。川さんは指を3本立ててかっこよかったです。演奏しているメンバーも楽しそうです。
ここで2回目のMC。ここでは初めて東京に行った話です。大阪を出るときからずっとビデオテープを回してたそうです。また、ライブでもっとしゃべった方がいいということになって、曲が終わったらみんなで一斉に話し始めて同時に終わるという、昔よくやってたネタをやってくれました。初めて見ましたが、バラバラにやってるのに揃うという阿吽の呼吸は圧巻でした。
10曲目はアパレルショップのSPINNSとコラボした「オリジナル」。コール&レスポンスのとこでは歌詞を変えて「大阪~」と叫ぶ川さん、2番で珍しく歌詞を飛ばしていました。そして11曲目は「我にBET」。ベース始まりのイントロでは、ダイスケさんに注目が集まります。曲調と赤い照明がマッチして一段とかっこよく見えます。続く12曲目は「今夜はバーベキュー」。1週間このライブを楽しみに頑張ってきた、気持ちをそのまま発散できる歌詞に、みんなの歌声も一段と大きくなります。13曲目はここではじめてしっとり系の「虹にみた」。歌いだしの部分は、川さんのきれいな歌声が響くこの曲に、会場のみんなはこれまでと打って変わって、聞きほれています。
ここで3回目のMC。ここでは川さんがゴッチの実家にメジャーを借りに行った時の話です。ゴッチのお父さんはよく映像などで出演しているので元気そうでなによりです。
MCが終わると川さんがアコギを準備しました。川さんがギターを弾く曲はいくつかありますが、14曲目に「ゴッチメン」。PANにはメンバーのことを歌った曲が何曲かありますが、その中でギターのゴッチのことを歌ったこの曲。川さんのボケに、ゴッチがツッコむという構成です。ライブの時はいつもその場でボケもツッコミも変わるので、毎回新鮮です。今日はスーパーメガネを推していました。和やかな雰囲気になった後は「今日だけ祭り」です。お祭りを感じる曲調に「ビールがうまい」という歌詞を合わせた明るい曲で、サビではみんなで左右にバンザイを繰り返します。会場は明るく楽しい雰囲気に包まれています。「今日だけ祭り」が終わると、照明が暗くなり川さんが「ほえろー」と力を込めて叫びます。さっきまでの雰囲気と変わったところで次の曲は「OH!アニマル」。「ベスト盤゜2」に収録されていない曲で、ライブでもあまりやらない曲です。さっきまでとは違い速い曲調にモッシュダイブが起こっています。私はこの曲が好きなので、歌って跳びはねていました。次は「Let It Die~全てはイス取りゲーム~」。この曲も「ベスト盤゜2」には収録されていない曲で、アップテンポの激しめの曲です。ライブキッズたちはこの2曲でさらにテンションを上げてモッシュダイブで楽しんでいます。
ここで4回目のMC。ここでは昨年末に新加入したドラムのタツヤさんの話でした。タツヤさんがまだサポートの時に住んでる場所がメンバーと離れていたけど、近くに引っ越してきた話や、めっちゃ真面目でいい人ってことや、ドラムが大好きなことを川さんが語ってくれました。PANマンを4人でできたうれしさや感謝の気持ちが伝わってきます。ダイスケさんはタツヤさんが泣きそうなのを静かにいじってました。
感動的なMCの流れで「幸せが鳴る夜に」。幸せになるために今までいろいろ乗り越えてきたというメッセージが詰まったこの曲が、タツヤさんの話を聞いてストレートに伝わってきます。PANのライブではよくMCから次の曲の歌詞がつながっていて、感情が動かされることがよくあります。ここからは終盤の畳みかけです。まずは「ムサンソ」から、これも「ベスト盤゜2」には入っていないけど人気の1曲。前の曲と違いキャッチーな曲でギャップがありますが、みんなはすぐに反応し大声で歌います。続けて「人生の湯」4年前に人気1位になった曲で、サビ始まりなので最初からダイバーが次々と転がっていきます。歌い始めのところで川さんが大ジャンプ。今までで一番高かったような気がします。さらにも1曲「暴飲暴食マシンガン」。この曲も「レモンKISS」と同じであまりやらないけどPANの中でもトップレベルの激しい曲。ライブの終盤に激しい曲を3曲立て続けなので、みんなヘロヘロの中遊びつくします。PANのメンバーもステージ上で激しく動き回っています。曲が終わるとメンバーも疲れていました。少し間をあけて最後の曲「天国ミュージック」。ゴッチはそのままいこうとしてたので、本当は続けての予定だったのかもしれません。最後にPANの外せない1曲。激しさとキャッチ-さをあわせもつ曲です。みんな最後の力を振り絞って楽しみます。終盤は本当に駆け抜けていったというセトリで、汗だくになりながらも、出し切ったといえる終わり方でした。
【アンコール】
本編もすごい盛り上がったのですが、みんなはまだ足りないとばかりにすぐに大声でのアンコールの要求。PANのメンバーもそれに応えてすぐに出てきてくれました。ゴッチが出てきたとたん会場では「HIZコール」が。前回の悲惨な戦いでの話でキャラが浸透しています。優しい川さんはわからない人のために簡単に説明をしてくれました。今後大阪では「HIZコール」が定番になるかもしれません。
アンコール前に新しいライブの発表がありました。これは後のブロックで詳細を書きます。
アンコールの1曲目は「想像だけで素晴らしいんだ」。PANの25周年の1年間を想像するだけで楽しい気持ちになります。アンコール2曲目は「直観ベイベー」。ライブでもよくやる1曲に、まだこの曲があったかと思うぐらいPANの熱い曲の多さを実感します。会場のみんなはアンコールまでに体力を回復し、残りを全部使う勢いであばれています。ここで川さんがさらに曲を追加するといってタイトルコール「がんばりまっせ」。PANの始まりの1曲にファンはさらにヒートアップ。さらにもう1曲PANの1番短い曲「Understand」を追加。歌詞に意味がなくただただあばれるための1曲に会場はむちゃくちゃに。そして次は「ジャパニーズソウル」。PANの中でも1番疾走感があり激しい曲で体力のすべてを奪いに来ます。もちろんダイバーにモッシュにフロアはぐちゃぐちゃになっています。いつものPANならこれで終わるのですが、今日は最後にもう1曲「マイル」。PANファンの中にはこの曲が大好きな人も多く、ライブでこの曲を聞いて泣いている人もよく見かける名曲です。最後は川さんの歌声に聞き入ってライブが終わりました。みんなで記念撮影をしてPANマンは終了です。
【ライブ発表】
アンコール前に新しいライブが発表されました。
「PANマン〜PAN25周年感謝祭!必死のパッチでなんばハッチ」
2021年1月30日に大阪のなんばHatchでPANマンが開催されます。なんばHatchのPANマンは20周年の時以来2回目です。約1年後ですが予定をあけておこうと思います。