ライブレポ

【ライブレポ】PAN! PANマン LIVE STREAM 6月25日

今回の紹介するライブレポは6月25日に行われた大阪出身の4人組ロックバンドPANのPAN結成25周年記念イベント「25祭やDAY!」特別編【PANマン LIVE STREAM】です。

2020年に結成25周年を迎えたPANが、毎月25日に各地で行っているライブイベント「25祭やDAY!」の特別編です。残念ながらコロナウイルスの影響で2月25日の岡山での「25祭やDAY!」を最後にそれ以降のイベントの中止が発表されました。そんな中配信ライブという形ですが、「25祭やDAY!」が6月25日に復活しました。

今日はその配信ライブのレポートをお届けします。

 

【ライブの実施方法】

「25祭やDAY!」特別編【PANマン LIVE STREAM】は大阪の心斎橋にあるライブハウスBIGCATにてPANが演奏する映像をリアルタイムで配信するというスタイルで行われました。チケットは通常チケットが1500円、サポートチケットが2500円、そしてVIPチケットが4000円の全3種類です。VIPチケットはライブ映像がダウンロードできたり、サポートチケットでは特別な演奏動画がもらえたりと特典が付いてきます。

ライブ映像はスマホやパソコンで見ることができます。我が家ではパソコンをテレビに接続して大きな画面で見られるよう工夫をしました。また、ライブ中にはコメントを送ることができます。PANのメンバーへの応援コメントやその時の感情を言葉にすることができます。家にいてもライブの臨場感が味わえるので思っている以上に良かったです。

 

【ライブレポ】

ライブの開演予定時間の10分前から配信がスタートしました。ライブスタートまでの時間はゲストMCのFM802のラジオDJ樋口大喜さんとインベンター清水音泉の田口さんの2人が登場しました。2人は今回のライブや「25祭やDAY!」の説明をしながら、開演時間まで盛り上げてくれます。

そして開演時間の20:30になると、ステージへと映像が切り替わりおなじみの登場SEが流れます。ステージ上にはたくさんのモニターが置いてあり、視聴者のコメントがリアルタイムで流れるようになっています。SEに合わせていつも通りメンバーが登場します。今まで何回も見てきた光景ですが、久しぶりに見ると緊張と胸の高鳴りを感じます。そして川さんの「いけるか大阪!いけるか日本!」という掛け声でライブが始まるぞとさらに気合が入ったように思います。

川さんの「この4か月間どんな想像をして生きてきましたか。今日その想像を超えるような一日を楽しんでいってくれよ」という熱いメッセージから1曲目は「想像だけで素晴らしいんだ」です。ライブ好きのみんなが想像して待ち望んでいたライブをさらに超えていくぞというPANのメンバーの熱い気持ちがこもっています。今日改めて「想像だけで素晴らしいんだ」は名曲だなと感じました。そして大事なライブでは欠かせない曲があるPANはすごいなと思いました。

2曲目は「人生の湯」。人気投票1位になったことがあるPANのファンに大人気の曲を早くも投入してきます。そして続いては「フリーダム」。一気にロックバンドらしい盛り上がる激しい曲が続きます。家の中ですが、我慢できず飛び跳ねて踊ってしまいます4曲目は「遊SONG」。数少ない川さんがギターを弾く曲です。サビで手を叩くのが楽しいのでみんな家で手を叩いていたのではないでしょうか。そして続いてはライブでは少し珍しい曲の「OH!!アニマル」。個人的にライブで聞けると嬉しい好きな曲です。2月に行われたPANマンでも演奏されているので、これからライブで聞ける機会が増えるかもしれません。6曲目は「カマす犬」。Bメロでは手を犬の形にして楽しみます。騒がずに楽しめる曲が多いので、家の中でも十分楽しめます。続くのはPANの中でトップレベルに激しい「レモンKiss」です。ライブではダイバーが続出する曲です。さすがにこの曲を家で聞いているとライブハウスで暴れたいともどかしい気持ちになります。そしてたたみかけるように「今夜はバーベキュー」。久しぶりのライブが楽しくて画面の前でついつい大きな声で歌ってしまいます。ここまで激しい曲が続きましたがここで少し雰囲気が違う「ザ・マジックアワー」。久しぶりのライブなのに息がぴったりな演奏にPANのメンバーのすごさを感じます。

ここで少しMCを挟みます。川さんのボケやいじりにゴッチがツッコむといういつものPANのライブが戻ってきたなと微笑ましく感じました。

10曲目は心斎橋のライブと言えばこの曲「WA WA WA」です。この曲の醍醐味の1つであるみんなで大きな輪を作って楽しむことができないのが残念ですが楽しい気持ちにさせてくれます。そして次の曲はPANの代表曲となっている「ギョウザ食べチャイナ」です。自粛が続いていたので心の底から「王将行きたいな」と歌っていました。続くのはライブで必ず盛り上がる「直感ベイベー」。少し落ち着いてゆっくり見ていましたが、家の中でも自然と踊って歌ってしまいます。ここでガラッと変わってステージが暗くなりゴッチが少し寂しさを感じるギター音をならします。そんな雰囲気の中13曲目は「悪魔塔」です。PANファンに根強い人気がある曲です。中学生の頃の思い出を歌っていて、懐かしさや儚さを感じます。そして短いMCを挟み続いては「マイル」です。こちらも根強い人気がある曲です。今日の「マイル」は残念ながら中止になってしまった「25祭やDAY!」への思いを込めて「25祭へ向けて」歌います。ステージの背景には、「25祭やDAY!」をする予定だった各地のライブハウスの名前と写真が流れています。普段のライブでも感極まっている人がいる曲なので、今日も多くの人が画面の前で涙を流していたことでしょう。最後には画面いっぱいに「25祭やDAY!!10本中止になったけどこのまま終わらせへんからな!!」というPANからの熱いメッセージが表示されました。当初の形とは違うかもしれませんが、PANらしい「25祭やDAY!」に期待して楽しみに待っています。

ここでゴッチが泣いていることの気づいた川さんが、ゴッチの誕生日の純粋エピソードを披露。その流れで自分の誕生日を誰も覚えていなかった悲しいエピソードを笑いを交えて披露。話のオチは唯一誕生日に気づいたゴッチがかっこよくブラックコーヒーをプレゼントしたという幼馴染ののろけ話でした。

次の曲はそんなエピソードが豊富なギターのゴッチを歌った「ゴッチメン」。今日はゴッチがみんなの悩みを解決してくれるということで、みんなのコメントを拾って解決方法を突っ込んでくれます。曲が始まる前から次々と流れてくるコメントに的確に突っ込んでいくゴッチ。みんながゴッチに注目しているとなんとHEY-SMITHの猪狩がサプライズ登場。PANのメンバーも知らなかった猪狩の登場に会場もコメントも大盛り上がり。ライブでしか味わえないこの雰囲気に興奮しました。曲が終わってから4はPANの話が長いとクレームを入れたり、ゴッチの泣き顔をいじったりと猪狩らしさ全開でした。その話を聞いているメンバーもとてもうれしそうにしているのが印象的です。猪狩は最後に川さんにブラックコーヒーを渡して帰るというライブの流れを汲んだボケを披露。PANへの愛情が感じられて両バンドのファンには最高のひと時でした。

そんなサプライズの次は前日にリリースされたばかりの新曲「究極の幸せ」です。ライブ自粛中にできたこの曲をライブで初披露。この演奏シーンが今後MVに使用されるということで、演奏中にみんなからの「究極の幸せ」というコメントが舞台中のモニターに流れていきます。もしかしたら自分のコメントが使われると思うとコメントにも熱が入ります。

ここからはライブの終盤戦へ。まずはPANの代表曲の「Z好調」。Bメロではダイスケさんがソロ抜かれて、ライブのみんなの目線を再現してくれます。サビではみんな「Z好調」という声が聞こえているかのような熱量です。そして続いてはベースが特徴的でかっこいい「我二BET」。終盤にまた畳みかけてくるセットリストで、家の中でまたじっとしてられなくなってきました。ここでさらにギアを上げて来る「暴飲暴食マシンガン」。川さんのタイトルコールに熱い気持ちがこもっています。川さんはテンションが上がったのか、ラスサビ前にステージからフロアに飛び降りました。その時にマイクトラブルがあり川さんの声が聞こえなくなってしまいました。その状態でみんなの体力を根こそぎ持っていくかのように「ジャパニーズソウル」。川さんの声が聞こえないのに動きと表情だけで、歌声が聞こえてくるような熱気が伝わってきます。こういうトラブルにもライブが戻ってきたといううれしさを感じます。

そして最後の曲の前の短いMC川さんが感極まっているのが画面越しでも身と取れます。

約2時間のライブを締めくくる最後の曲は「天国ミュージック」です。PANのライブでは必ずやると言っていいもいいこの曲。終盤の畳みかけの興奮そのままに流れる熱い曲にテンションも最高潮に。しかしその中にももう終わってしまうという寂しさも感じながら全力で楽しみます。本編は全21曲。久しぶりのライブでは贅沢すぎる曲数に満足感があります。でもみんなの期待を超えてきてくれるPANのライブはまだまだ続きます。

 

【アンコール】

ステージ上のモニターにはみんなのアンコールを求めるコメントが次から次へと流れていきます。その思いに応えるようにPANのメンバーが再登場。

アンコールの演奏前にオープニングトークで登場した樋口大喜さんがFM802からリモート出演。時間が押しているのでラジオ番組を宣伝する樋口さんがドライに扱われて少しかわいそうです(笑)。

アンコールの1曲目は「短い夏休み」。この自粛期間明けの感覚が子供のころの夏休み明けの感覚に重ねて歌います。続くのはPANの最初の曲である「がんばりまっせ」。本編には古い曲が少なかったので、古参のファンにはうれしい選曲です。アンコール3曲目は「TシャツGパン」です。家ではなかなか飛び跳ねられないのが残念ですが、ノリノリで踊って楽しみます。そして最後の曲となるのは「初日ファイナル精神」です。一日一日を大切に全力で生きていくことを教えてくれるこの曲は今の状況にマッチしていて最後にふさわしい1曲になりました。

 

【セットリスト】

・想像だけで素晴らしいんだ

・人生の湯

・フリーダム

・遊SONG

・OH!!アニマル

・カマす犬

・レモンKiss

・今夜はバーベキュー

・ザ・マジックアワー

・WA WA WA

・ギョウザ食べチャイナ

・直感ベイベー

・悪魔塔

・マイル(25祭に向けて)

・ゴッチメン

・究極の幸せ

n・Z好調

・我二BET

・暴飲暴食マシンガン

・ジャパニーズソウル

・天国ミュージック

アンコール

・短い夏休み

・がんばりまっせ

・TシャツGパン

・初日ファイナル精神

 

 

【ライブの感想】

約2時間半の全25曲のPANらしいサービス精神旺盛なPANマンでした。回線の問題で若干のラグやズレなどがありましたが、有料でも十分満足できました。今後送られてくる、特別な演奏の映像が楽しみです。また、いつでもこのライブを見返せるので大切に保存しておこうと思います。まだ今までの形でのライブは難しいかもしれませんが、今後のPANの活動が楽しみになるそんなライブでした。

 

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