今日紹介する邦ロックのおすすめ曲は京都出身の3ピースバンド10-FEETから「RIVER」です。10-FEETのおすすめ曲は「その向こうへ」、「gose on」に続いて3曲目です。
「RIVER」は10-FEETのインディーズ時代の最後のシングルとしてリリースされました。同シングルはオリコンチャート初登場30位を記録し、その後のメジャーデビューのきっかけになった10-FEET最初のヒットソングです。また、CDTVで「RIVER」のMVが初めてTVで放送されて知らずに見ていたNAOKIさんがビックリしてパニック状態になったとインタビューで答えています。
「RIVER」はライブでの演奏率がほぼ100%で、発売から17年以上たった今でも10-FEETの代表曲としてファンに愛され続けています。もちろんライブでイントロが始まると盛り上がること間違いなしで、やるのがわかっていても聞けるのが嬉しいそんな元気が出る人気曲です。
今日は10-FEET最大のロングヒット曲で一番有名な定番曲と言える「RIVER」を詳しく紹介します。
【収録CD】
3rd single 2002年10月23日発売 「RIVER」
2nd ALBUM 2004年01月28日発売 「REALIFE」
OTHER 2006年04月19日発売 「6-feat」feat. Kj (from Dragon Ash)
7th ALBUM 2012年09月19日発売 「thread」
【曲の特徴】
「RIVER」は10-FEET初めての和ロック調になっています。ギターサウンドが特徴的で川の流れを感じる繊細な表現が印象的です。特にイントロはギターメインになっていて特徴がよくわかるサウンドとなっています。作曲したTAKUMAさんは「RIVER」を悲しくて切ないメロディと評しています。
「RIVER」という曲名は10-FEETの地元京都に流れる鴨川からきています。TAKUMAさんは子どものころよく鴨川に遊びに行っていて、またバンドを始めてからは鴨川で作曲していたことから、その思いを歌詞に込めています。
「RIVER」の中でTAKUMAさんの気持ちが1番伝わるのはラスサビ前の部分です。
≪助けてのその一言は僕の存在を否定するもの
そんな誓いとんだ勘違い誰も独りで生きていけない
助け求めた君に求めたそして自分にもまた求める
まだ戻れるまた訪れるあのRIVER≫
歌詞を考察すると“人に助けを求めることは強い自分を否定することになる。しかしその考えは間違ってると気づいた。1人では生きていけないから誰かを頼っていいんだ”と解釈できます。この部分だけ見ても10-FEETの歌詞には辛いことを乗り越えるきっかけを与えてくれることがわかります。そして人を元気にする力を感じさせてくれます。
「RIVER」の歌詞はいろんな見方ができ、人によって感じ方が様々です。10-FEETのファンの間でも解釈の違いがあります。正解はTAKUMAさんしかわからないので、自分の中でしっくりくる解釈で聞いてみてください。どんな感じ方、解釈をしても間違いなく名曲です。
【ライブでの楽しみ方】
ライブでの「RIVER」はモッシュ&ダイブが多くどちらかと言えば激しく楽しむライブキッズが多いです。そんな「RIVER」の楽しみ方はTAKUMAさんのだみ声と歌詞をその土地の川の名前に変えるところです。さきほど紹介したラスサビ前のところをTAKUMAさんがだみ声で歌いあげます。それが歌詞と相まって心の叫びのように感じます。また、この部分を会場のみんなで歌うこともあり、1番盛り上がる楽しい部分です。
1番、2番のラスサビ前の「枯れるまで流れゆく河」のところを変えて歌います。そのライブハウスやフェス会場近くの川の名前を歌ってくれるので、地元民には嬉しいポイントです。
【おすすめポイント】
「RIVER」のおすすめポイントは京都大作戦でのDragon Ashのkjとのコラボです。2006年リリースのコラボレーションアルバム「6-feat」でコラボをしていて、それを京都大作戦でするのが恒例となっています。「RIVER」の2番終わりでkjが出てきて熱い熱いMCがあります。その時携帯の明かりとライターの火で会場を照らすのですが、それがとてもきれいで京都大作戦の風物詩となっています。それ以外にもkjが毎年予想外のことを始めるので、年に1回だけ見られるコラボをみんな楽しみにしています。これは京都大作戦だけの特権なので是非遠方の人も遠征してみてください。
【MV】
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